イソフラボンにコレステロール値低下効果はない!コレステロールと大豆の3成分の関係
イソフラボンには明確にコレステロール低下効果がない
イソフラボンは、明確にコレステロール値を改善する効果はありません。
しかし、大豆にはたしかにコレステロール値を低下させる効果があります。
その作用はイソフラボンのものではなく、ほかの大豆の成分の作用です。
その大豆の成分とは主に次の3つです。
・大豆レシチン
・多価不飽和脂肪酸
・大豆たんぱく質
この3つの成分についてご説明します。
コレステロール値を調整する大豆成分
そもそも、コレステロールが増える理由は2つです。
・食事から摂取
・肝臓で生成
また、コレステロールは血管にたまりやすく、血中のコレステロール値が増えすぎた場合には注意が必要です。
大豆は、そのコレステロール値の異常な増加を防ぎます。
その増加を防ぐ成分が、【大豆レシチン】と【多価不飽和脂肪酸】、【大豆たんぱく質】の3つです。
これらの成分の効果は、コレステロール値の改善を期待できます。
では、具体的にどのような作用がコレステロール値の改善につながるのか見ていきましょう。
大豆レシチンのコレステロール乳化作用
大豆レシチンには乳化作用と呼ばれる、水と油を混ぜ合わせる作用を持っています。
大豆レシチンの乳化作用は、血管にたまっているコレステロールを溶かし、血液に流します。
逆に体内でレシチンが不足すると、コレステロールは血液に溶けにくくなり、血中にコレステロールが蓄積します。
このように、レシチンは血液中のコレステロールの量をコントロールすることができるのです。
多価不飽和脂肪酸のコレステロール値低下作用
多価不飽和脂肪酸にも種類があります。
大豆に含まれる多価不飽和脂肪酸は、コレステロール値を低下させる効果があります。
多価不飽和脂肪酸は、体内で生理活性作用と呼ばれる、体のさまざまな働きを調整する機能があります。
この生理活性作用が、コレステロール値の下降を促進させています。
大豆の多価不飽和脂肪酸には、コレステロールを調整する作用があります。
大豆たんぱく質のコレステロール吸収阻止メカニズム
大豆たんぱく質がコレステロール値を下げるメカニズムは、
大豆たんぱく質が食事中のコレステロールと結びつく働きにあります。
大豆たんぱく質と一緒に摂取されたコレステロールは体内では吸収されず、そのまま体外へ排出されます。
このように、コレステロールの吸収を予防する効果があります。
まとめ
コレステロール値を低下させるのは明確にはイソフラボンではありません。
しかし、大豆レシチン、多価不飽和脂肪酸、大豆たんぱく質といったイソフラボン以外の大豆成分が働き、コレステロール値を調整する効果があります。