イソフラボンにリラックス効果はない?でも、ある大豆食品成分でリラックスできます!
イソフラボンにリラックス効果はないの?
イソフラボン自体には明確なリラックス効果がありません。
しかし大豆食品のほかの成分には、リラックス効果があります。
発芽大豆の豆乳にはイソフラボンのほかにも、GABAが含まれており、リラックス効果があるといわれています。
東京工科大学の前田憲寿教授は、大豆食品の白みそには、リラックス作用のあるGABAが多く含まれていると述べています。
このように、イソフラボンではなく、このGABA成分にリラックス効果があることがわかります。
イソフラボンではなく、GABAならばリラックスできる理由
大豆食品に含まれる成分でもリラックス効果のあるGABAと、GABAが多く含まれる発芽大豆または大豆食品について説明していきます。
GABAのリラックス効果
GABAは、アミノ酸の一種です。
主に体内でグルタミン酸から生成され、脳または脊髄で抑制性の神経伝達物質として働きます。
これが精神のリラックスをもたらします。
精神のリラックスに関係する主な効果は次の2つです。
・ストレスを和らげる
・興奮を鎮める
これらが、リラックス効果に貢献しています。
そして、このGABAは発芽大豆に多く含まれています。
発芽大豆ってなに?
発芽大豆は、4日程置いて芽が出た状態の大豆のことです。
GABAは発芽に使われるための栄養素といわれており、発芽時のGABA含有率は約40%です。
発芽前には、発芽のために大豆内の栄養素を分解します。
つまり、発芽前の大豆、成長後の大豆よりも、新芽の状態の大豆が豊富な栄養を持つことになります。
新芽の状態ならば発芽のためのGABAも豊富に含まれているわけです。
発芽大豆以外にもGABAは含まれている
発芽大豆以外にも、大豆食品にはGABAは含まれています。
GABAが含まれている大豆食品の例とGABA含有率を列挙していきます。
・茹でていない状態の枝豆:約20%
・きな粉:1%未満
・缶詰煮豆:約9%
・豆腐:約3%
・おから:約1%
・納豆:約1%
・みそ:約2%
・豆乳:1%未満
茹でていない状態の豆の含有率が高いです。
反対に納豆、みそなどの発酵大豆食品では含有率少ないです。
まとめ
大豆食品によるリラックス効果は、イソフラボンではなく、GABAによるものです。
このGABAは特に発芽大豆を使った大豆食品に多く含まれています。
GABAは発芽大豆だけではなく、大豆食品全般に含まれるものです。
大豆食品を毎日食べてGABAを摂取し、ストレスを解消していきましょう。