大豆イソフラボンはPMSを改善する!女性の味方のメカニズムをご紹介します
PMSについておさらい
PMS(月経前症候群)は、月経前1週間程前から始まる不快感、身体症状の不調を指します。
PMSの度合いが激しい場合、女性の生活の質であるQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を損ないかねません。
以下のような症状に該当したら、PMSを疑いましょう。
・体の痛み
・倦怠感
・情緒不安定
・イライラ
・落ち込み
こうしたPMSの症状には、女性ホルモンが関係しています。
大豆イソフラボンとPMSの関係
大豆イソフラボンとPMSには関係があります。
東京農業大学ではPMSと大豆イソフラボンの影響を解明するための実験が行われました。
実験の対象となった女子短大生からは、大豆イソフラボンの摂取によって、生理前の頭痛、不安感といった症状が軽減したという報告がありました。
この研究から、大豆イソフラボンがPMSと関係していること、PMSのリスクを低下させて症状を軽減させることがわかります。
具体的に大豆イソフラボンがPMSにどう作用しているのか
大豆イソフラボンは、女性ホルモンの働きを補うことでPMSの症状を軽減していると考えられています。
PMSの発症には、2種類の女性ホルモンが関係しています。
・エストロゲン
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
生理によって2つの女性ホルモンのバランスが崩れ、プロゲステロンが優位になることで、PMSが発症します。
イソフラボンは2つの女性ホルモンのうち、エストロゲンを補うように作用します。
イソフラボンがエストロゲンの代わりになることで、プロゲステロンとのバランスを調整し、PMSを改善していくメカニズムとなると考えられます。
ゆえに、大豆イソフラボンは、女性ホルモンの減少を補うことで、PMSの症状の軽減に貢献しているといえるのです。
また、大豆イソフラボンは腸内でエクオールという物質に変わります。
このエクオールは、体質によって産生できる人と産生できない人に分かれます。
近畿大学の研究では、大豆イソフラボンからエクオールを産生できる人は、産生できない人に比べて、PMSのリスクが約2分の1になるという研究結果が出ています。
まとめ
PMSは、月経前1週間程前から始まる不調です。
大豆イソフラボンが、PMSのリスクを低下させて症状を軽減させることと関係していることがわかります。